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ブログ開始日 2021年12月31日

当ブログの考察は当事者の体験に基づく内容です。ご了承の上でお読みください。

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言壁の棺 — 発達障害考察ブログ

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発達障害の水際対策④—「ライフハック」「傾聴」は症状の悪化要因



 依存症状態に陥った人格意識を回復域にする為には、なんとかして言葉を遠ざける必要がある。この言葉社会においてそれは大変難しいから、「遠ざけている時間を多くつくる」が現実的な選択となる。例えばジョギングなどのスポーツ、瞑想や睡眠がそれにあたる。

 

   ◇ ◇

 

 「言葉を遠ざける」とは「今の自分を基準にしないこと」と同義である。そのスタンスから言って、昨今発達障害でも話題になったライフハックは「症状を悪化する要因」だと言わざるを得ない。

 なぜならライフハックは「今の自分の声」を傾聴することにより、その人格をより定着させてしまうからである。

 

   ◇ ◇

 

 心因的な負担も増加するはずである。困り事が解消される=楽になる、という認識がそもそも間違いだ。困り事に対する悩みも解消に伴って得られる喜びも、意識上では別物だろうが、脳にとってはどちらもストレスでしかないのである。

 私の改善法が問題の根から断ち、意識する必要すらなくなるものであるのに対し、ライフハックは問題の根はそのままに、問題1つに対してハック1で対処するというもの。言い方を変えれば、問題1というストレスとハック1、両方のストレスを抱えるということ。引き算ではなく足し算なのである。

 

   ◇ ◇

 

 人生、生活の質(QOL)も下がってしまう。私が放浪旅をきっかけに得た改善法のような、「通常の社会人生活の中では得られない知恵」なら広く伝わる価値があると思うが、ライフハックとして挙げられる術はどれも日常の気づきであり、「そのシチュエーションに立てば数多に浮かぶ発想の1つ」に過ぎないものだ。

 そういう水準のものは、自分で気がついたり家族や友人と話し合ったりして見つけていくことが望ましい。日常の質を維持する根拠になるのだから、それこそがQOLの向上だろう。

 しかし、ライフハックはその貴重な体験を奪ってしまうのだ。

 

   ◇ ◇

 

 類似する懸念事項として「傾聴」の性質にも触れておきたい。傾聴とは、相手の話を心を傾けて熱心に聞くことである。医療や福祉などの現場では勿論、教育やビジネスの場、家族・友人、他人の話を聞く時も、相手との信頼関係を築く上で重要な心構えとなる。

 しかしこれも人格化した依存症状を定着させる効果を生む。いわば傾聴とは「聞く洗脳」なのである。当事者がお世話になる医療や福祉の場や、発達障害の当事者コミュニティも同様の懸念を内包すると指摘できる。

 

   ◇ ◇

 

 ライフハックのことは良き文化の到来だと思いたかったが、その願いは虚しくも叶わなかった。

 余談だが、ずっと前に解離性障害(多重人格のこと)を抱えた人からお話を聞く機会があった。お医者様からの助言の1つに、「症状(別人格)が出ている時のことを話題にしない」というものがあるそうだ。

 その理由を聞く機会がなかったのだが、私は自分の考察を通してその答えを知ることができたと思っている。