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ブログ開始日 2021年12月31日

当ブログの考察は当事者の体験に基づく内容です。ご了承の上でお読みください。

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言壁の棺 — 発達障害考察ブログ

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私の海辺⑧〜⑫【総括】—回復域に達することの重要性



 放浪旅は人生を一変させた。ケアレスミスの頻度は激減し、変なコミュニケーションもしなくなった。仕事も能力相応に習得できるようになったし、そこからのステップアップも視野に入れて務めることができた。奇声やフラッシュバック、不眠といった数々の精神症状も大きく鎮まった。

 その日常の正体が「静寂状態」であり、維持できている要因が「言葉の使用量」だったのだ。

 

   ◇ ◇

 

 放浪旅の後、症状の回復を疑わなくなった頃に1つの懸案事項が浮かんだ。「回復は一時的なもので、このままだとまた症状が再発する」と、そんな気がしてならなかったのだ。当時はまだ言葉の要因に気づいていなかった。だからケアレスミスとコミュ障の回復要因と、できている状態を自分に定着させる方法を確立させた。

 それでも症状が再発してしまった時があり、それが言葉を多用するデスクワークの時だけと気づくまでに9年を要した。これだって転職を繰り返していなければわからなかったことである。

 

 

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発達障害発症フロー

 

 上記図は『発達障害考察本2:心理校閲』にて用いた発達障害発症フロー図だ。

 

第1段階
 発達障害の症状が目立って表れていない状態。一時的に似た症状を抱えることがあっても、症状が定着する前に、休息などを通して回復できている。定型的人生はこの段階をキープしていると言える。回復が追いつかないままだと、いつか2段階目に行く。

 

第2段階
 発達障害の症状に振り回されている状態。遺伝した依存レベルが高い場合は、生まれた時点でここからスタート。適切な回復・改善行動を頑張れば1段階目へ行ける。診断にはまだ早いとも考えられるが個々の事情による。ここから回復できないままだと、いつか3段階目に行く。

 

第3段階
 長期間、発達障害の症状に振り回されたことで、基本的能力や感覚を習得しないまま成長した状態。発達障害の診断を受けて当事者として生きるのが妥当な判断。適切な回復や訓練をすれば1~2段階目に行くこともできるが、人格や能力面などに、何かしら目立つ偏りが残る。

 

 私は生まれた時点で第2段階から始まり、一時期は第3段階まで悪化したが、現在の生活では第1段階をキープできているということ。これは定型発達と同等のQOL(生活品質)だと言える。

 以上の点から、当事者が症状を改善するには、人格意識を「静寂状態」という回復域にすることが欠かせない条件だと言える。足りない能力を訓練で習得するだけではダメなのだ。

 

   ◇ ◇

 

 症状の改善に向けた考察をする上では、海辺モデルのように人格意識を状態問わず同じテーブルでイメージする方式が実態に沿っていると私は考える。実際、幼児期から現在の回復状態に至るまでの人生を表現することができた。

 改善願望の強い当事者は私自身を例にした第2部1章〜2章を参考にし、自分の人生を再解釈してみてほしい。考察にかかる時間を大幅に短縮できるはずである。