『海辺モデル』(津波)
海辺モデルの「津波」とは、「自分」と「社会性」が「脳」の影響を受けている状態のことである。定型と非定型の双方にとって、感情的だったり衝動的だったりする状態である。
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「津波」に値する意識の具体例を出す。
・「このスイッチを押してはいけない」と言われた際、「押してはいけない」という社会的理解とは別に発生する「押したい」という意識は津波である。
・煙草が吸いたい、酒が飲みたい、ギャンブルがやりたいなどの意識は津波である。
・嬉しい、怒った、悲しい、面白いなど、それらの意識は津波である。
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津波が発生することにより自分と社会性が一時的に麻痺してしまい、静寂状態ならしないであろう言動や思考、判断や選択をしてしまう。禁煙、禁酒、禁賭中など我慢やストレスに伴って発生した津波の場合、その規模はでかくなる。
衝動性や感情と呼ばれるものは津波と考えてよいが、自分と社会性が麻痺しない小規模のものなら、その必要はないと考える。
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津波により自分と社会が海に覆われても、時間経過と共に引いていく。それでも威力が大きすぎる場合は社会性を破壊し、その後の自分と社会の形成に持続的な影響を及ぼすと考える。現実の「津波」と同じである。