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ブログ開始日 2021年12月31日

当ブログの考察は当事者の体験に基づく内容です。ご了承の上でお読みください。

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言壁の棺 — 発達障害考察ブログ

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当事者の本当の境遇③—中学生期



中学生期

 同い年の他の子らが大人になる為の蛹になるのに対し、この当事者の心は幼虫から変わらない。自分が蛹になる生き物であることを知らないまま、制服の袖に腕を通す。

 小学生の頃は「面白い子」「変わった子」だと周囲から受け入れられていたとしても、中学生ではそれらの目立つ特徴が高確率で嫌悪の対象になる。

 先生に相談するという選択が更なる悪化を招く。相談には言葉を使うし、人格は尊重される為、当事者のおかしさは暴かれない。自分の言動のせいで嫌われていても「いじめる側が悪い」となる。

 

   ◇ ◇

 

 この当事者は通常、中学校あたりから授業についていけなくなる。基礎を学ぶ小学校から、その基礎を土台にした学習へと難易度が上がるからだ。先生の授業を真剣に聞いても内容の分析はできない。話の流れについていけない。わからない理由もわからない。教科書は行を追って文章を読むことができない。黒板はただ丸写しをするだけ。なんにもできていないのに「頑張って授業を聞く」という気持ちが勉強をした証となる。

 

   ◇ ◇

 

 知能も低く、委員会や学校行事の段取りなどについていけない。精神年齢に見合わない境遇に陥り、注意や叱責を受ける範囲が広がる。

 授業内容も密になり、当事者はインプットの嵐の中で言葉のちゃんぽん状態に陥る。テストの点数は平均点以下。通知表には1〜2が並ぶ。

 

   ◇ ◇

 

 運動もできない。特にチームプレーを求められるバスケットボールやバレーは悲惨なことになる。取ってはいけないボールに手を出したり、ルールが理解できずにおろおろする。その内、ふざけていると思われてクラスメイトからも先生からも怒られる。体育の授業はこの当事者を無視して進行する。

 

   ◇ ◇

 

 誰と何を話していても全部自分の話になる。「うんうん」「そうだね」「わかる」といった相手の話を聞く為の相槌をしない。朝のホームルーム前に交わす何気ない挨拶や、笑いも怒りもないただの雑談が難しい。

 

   ◇ ◇

 

 ファッション感覚が理解できず、私服時の格好がおかしい。休日に外で目撃されれば、その時の格好が月曜日にはクラスで笑いのネタになっている。

 

   ◇ ◇

 

 勉強も運動もダメ。授業では足を引っ張り、体育祭でも文化祭でも、どこで何をやっていても誰かの足をひっぱって困らせる。自分のせいでみんなが怒られることもある。一緒にいたくないと思われる。

 そろそろ異性の視線が気になるところだが、こんなものを好きなるわけがない。

 

   ◇ ◇

 

 ズタボロになった頃、ようやく気づく。いろんな葛藤をすっとばして確信にかわる。「自分は普通ではない」と。

 そこからやっと「普通の人」を意識しても、言動や思考の自重がなぜか効かず、何度も同じ過ちを繰り返す。そうして、小学校の頃からの友達にも嫌われ、孤立する。

 放課後は寝るまで毎日一人反省会。親に相談しても真面目に聞いてくれない。

 そのうち喋るのが嫌になって学校では孤独。家でも親を避けるようになり、不登校になる。

 

中学生期ポイント

・小学校よりも言葉の使用量が増え、発達障害人生の本番が始まる。

・高確率で嫌われる。そしていじめられる。

・自分の病識を自覚できるきっかけが多い。それをターニングポイントにできるかどうか。