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ブログ開始日 2021年12月31日

当ブログの考察は当事者の体験に基づく内容です。ご了承の上でお読みください。

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はじめに/目次

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言壁の棺 — 発達障害考察ブログ

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幕間51:発達ライフハックの流行が及ぼす当事者への影響



 症状が悪化し、いつまで生きづらさは改善されない。その一言に尽きる。ライフハックが叩かれやすい所以もそこにある。

 

 私が提唱している改善法なら、主となる部分はたったの3つである。

ケアレスミスとコミュ障の改善法

②あぶり出し型脳の改善法

③症状の再発予防法

 

 この3つだけ理解して実行すれば、少なくとも大人の発達障害に挙げられる「ケアレスミス・コミュ障・習得困難」は改善をする上で必要な行動がとれるし、症状の再発予防対策を取り入れた生活様式も理解できる。これだけで発達障害を気にしなくてもいい日常が実現できる人はいる。

 3つどころか、「発達障害=依存症」と考えることで「1つ」にすることもできる。その場合、依存症の影響や回復に必要な条件を理解していることが重要だが、依存症自体は一般的にも浸透している言葉なので、「1つだ」と認識できる人はいる

 

   ◇ ◇

 

 私の改善法が問題の根から除去する方式だとすれば、ライフハックは症状はそのままに、日常で発生するストレスを有耶無耶にする考え方である。手順や工数の少ないものがハックとして認識されやすい。

 ストレス1個に対して1個のライフハックが生成される方式なので無尽蔵に増えていく。その大部分はネット上の交流を背景とした充実感に頼っており、極少数のハックを除いてなにも解決できていないことが実態である。

 身も蓋もない言い方をすれば「その場しのぎ」であり、その精神状態はコレクターに近い。

 

   ◇ ◇

 

 拙著の「発達障害考察本1.5」の第2部で、「セルフメンテナンス」と題して収録した内容がライフハックにあたるわけだが、私個人でもこれだけある。

 

Amazon.co.jp: 発達障害考察本1.5: 発達障害克服をかけた放浪旅 eBook : 平極ルミ: 本

・自分を作り直す為に、自分の全ての行動に対して「なぜ?→なぜなら」と自問自答した
・いじめのトリガーを知る為に、誰とも喋らずなにもしなかった
・自分の異常レベルを考える為に、ステータス表を書いてみた
・普通の話し方を知る為に、クラスの人気者の喋り方を真似をした
・悪癖を繰り返さない為に、寝る前に一日を振り返って翌日の目標を立てた
・表情が豊かになるように、顔面体操をした
・自分の異常性問題に集中する為に、勉学を放棄した
・部屋の片づけは『ぷよぷよ』を参考にした
・交友を広げすぎない為に、自分からは話しかけないようにした
・自分の限界を受け止め、高校を中退した
・コミュニケーション訓練の為に、インターネットを始めた
・自分を振り返る為に、ネット上で日記をつけた
・メモ帳の代わりに、折り畳んだA4用紙をポケットに入れた
・人並みの能力を持つ為に、パソコン習得を頑張った
・覚醒した脳を鎮める為に、家にいる時は電気を消して過ごした
・泣きたくても泣けなかったので、シャワーを顔面に当てて涙の代わりにした
希死念慮は牛丼大盛りを食って相殺した
・一人で頑張るのをやめて、精神科へ行った
・改善したことを確かめる為に、過去の経験職に再挑戦した
・自分の可能性を追求する為に、苦手な職種にも挑戦した
・小説を書いてコミュニケーション力を上げた
・小説を利用してアンガーマネジメントをした
・自分の感覚を嫌いにならない為に、ダーツをやってみた
・衝動買いをしない為に、クレジットカードのキャッシング枠をゼロにした
・歯ブラシを〝やわらかめ〟にかえた
群発頭痛? 耳の奥が超痛くなる現象を治す為に耳掃除を止めた
・なぜか人を好きになる恋愛感情は吊り橋効果だと思うようにした
・字を「書く」時の感覚を「置く」に変えた
・ムズムズ脚症候群? 寝る時に「今は立っている時」と脚に思い込ませてムズムズ感を対処した
・フラッシュバックのことはゲップやおならだと思って気にしないことにした

 

 私は最初に話した改善法を確立できたのでこれだけで済んだ。現在の日常でもライフハックとして通用するであろうことをいくつも取り入れているが、それを日記感覚で書くことはあってもハックとして発信することはないと思う。他の人のQOLを下げてしまうからだ。自分で気がついたり、友人や家族と発見する機会を奪ってしまう。私はそういうことを気にするので、「これは気づくことが難しい」と思えたことは発信するが、誰でも気づけるようなことを提唱するように言ったりしない。

 

    ◇ ◇

 

 私も改善できていなければ、流行のライフハックに注目していたと思う。恐らく無尽蔵に収集し、その情報量自体がネックになっていただろう。

 発達障害者は脳への負担を減らす為に日常的に触れる情報量を減らすべきだが、その観点からみてもライフハックは合理的だと思えない。私のように改善させて日常のベースを定型水準にまで引き上げて、それでもストレスになってしまうことを解消する為にハックを頼る、くらいが健全である。それもほとんど必要なく、家族や友人などリアルのコミュニケーションを通して解決する。そういう機会がなくならないよう、ネットの見聞はほどほどにしている。

 

   ◇ ◇

 

 気軽に話ができる家族や友人がいないなど、それが実現できない人が仕方なくライフハックを参考にしているのは理解できるが、そもそも改善法を知らない、リアルのQOLが奪われることがわからない、何も解決できていないことに疑問を持てない、情報量が負担になっていることに病識が持てないなど、そういう当事者がライフハックにハマることが良い関係だとは思えない。

 ライフハックで充実したと錯覚することにより、当事者の依存性はより定着し、症状は悪化する。これが流行って喜ぶのはハック提唱者とメディアだけである。題名に「ライフハック」とついているだけで人が集まるし本が売れる。

 私は自分の改善法を活用してくれた人がその後どうなったか、できる範囲で追っているが、これも本来、追跡調査が必要な事案である。生活の質は上がらない。