「民放第90条 公の秩序又は善良の風俗に反する法律行為は、無効とする。」
「公の秩序又は善良の風俗」の略であり、これに反する法律行為は無効とされる。契約の有効性を論じるときに、その社会的妥当性を判断する基準となる。
「無垢の当事者」とは、警察など行政機関が反社や悪徳商法の特徴であると提示した内容と、同様の行為を繰り返し行っている活動を、その有害性を認知していないまま応援してしまう人のことである。
その多くは公序良俗のような社会的妥当性の基準が頭につくられていない、あるいは標準的な視点を持てない境遇に陥っている。幼児期の虐待のせいで知育の遅れがあったり、うつ病や統合失調、双極性障害など、何らかの障害を抱えているケースが目に留まる。端的に言えば健常的な人ではない。
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宗教団体は教祖が信者を集めるものと思われがちだが、実態は逆で、まず信者が教祖を生むのである。有害活動がその規模や業態を問わず「信者商法」と指摘される所以であり、多くはその活動の根幹をフォロワー数に支えられている。
逆にいえば「無垢の当事者」さえいなくなれば、活動の大半が有象無象の一部と化す。有害活動の応援者の方を問題視する声は、この関係性を見据えているからといえる。
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無垢の当事者はただ応援しているだけだが、有害活動の存在意義と同義であり、言うなればもう1つの元凶である。これも有害活動と向き合う上で念頭にしたい観点である。