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ブログ開始日 2021年12月31日

当ブログの考察は当事者の体験に基づく内容です。ご了承の上でお読みください。

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言壁の棺 — 発達障害考察ブログ

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昔話51:高校の時、家出をした話



 高1のある日の平日、私は家出をした。いつものように学校へ行くように見せつつ、制服ではなく私服で家を出た。家出の理由は日常の全てが嫌になったからだ。

   ◇ ◇

 中2の時のいじめ体験で自分の異常性を自覚し、高校は人間関係をやり直す為に自分しか進学しないところを選んだ。それなのに、入学してすぐにあった3日間のオリエンテーション合宿では、2日目にホームシックになって行事に参加できず部屋で一人で泣いていた。何にも起きていないのに、まだ誰ともトラブルを起こしていないのに、ここは自分がいるところじゃないと思った。クラスメイトたちの無邪気な笑い声がどういうわけか苦痛だった。

 高校が遠くて朝早かったことも嫌だったことの1つだった。試験の時とかは全然気にならなかったのに、いざ通学で毎日通うとなると遠くなる。

 勉強はさっぱりわからないし、教師は不良のことは叱らないのに自分みたいな大人しそうな生徒は叱ってきた。

 家に帰れば店の手伝い。夜は親の夫婦喧嘩。

   ◇ ◇

 そういうモヤモヤがいつからかぞわぞわ感になって、一日中体内で渦巻いているような感覚になった。この生活を続けちゃいけない、と思うようになって、ある時ふと決断した。

   ◇ ◇

 とりあえず国道沿いに真っ直ぐ歩いた。3〜4時間ほど歩いてお昼が近くなった頃、足休めのつもりで入ったコンビニでジャンプを立ち読みしていたら、またふと思った。家でゆっくり読みたい、と。

 こうして私の家出はあっさり終わった。

   ◇ ◇

 夕方頃に家に着いた。家に入ったら準備中の薄暗い店内の客席テーブルで母が煙草を吸っていて、私を見るなり「お前どこ行っとったんや」と第一声。私は正直にぜんぶが嫌になって家出をしたことを伝えた。「ほんでなんで帰ってきたんや」と言われたので、ジャンプがきっかけだったことを言ったら笑われた。

 父はパチンコに行っていた。帰宅後にことの顛末を聞いた後、「お、そうか。よかったな」と、そう一言言って終わった。

   ◇ ◇

 私が朝いないことで学校から連絡があったり、なんやかんやでちょっとした騒ぎになったらしいけど、親は私を叱らなかった。

 翌日はちゃんと学校へ行った。担任にも昨日のことを聞かれたので、私は実は家出をしたことと、無事に帰宅したことを簡潔に告げた。先生も特に私を叱ったりしなかった。ただ胸を撫で下ろしただけだった。

 

 私は誰かに叱ってほしかった。それがなかったことで、日常に対する不信感が余計に膨らんだ。そのモヤモヤは高2の夏に中退する時にも消えずに残っていた。