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ブログ開始日 2021年12月31日

当ブログの考察は当事者の体験に基づく内容です。ご了承の上でお読みください。

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言壁の棺 — 発達障害考察ブログ

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幕間17:「発達障害はゼロヒャク思考」って言うけど



 「0:100」じゃなくて「100:100」な気がする。そう思ったのは先月の仕事中だった。

 工事現場での誘導中、工事側に伝えたい懸念を見つけた。しかし周囲に工事の人がいなかったのと、自分はその現場初日だった立場なので、近くにいた警備の班長に判断を仰いだ。相談の結果、工事側に伝えることになった。

 班長がその場から去った数十秒後、ひょっこりと工事の人が近くに来た。

 私は考えた。

(さっきの懸念の話。このままでも班長が工事の監督に伝えるが、この現場の工事のエリアは広いので、この施工箇所にまで伝わるのはあと5〜10分ほどかかるだろう。その間に懸念の災害が起きる可能性はゼロではない)

 私は既に班長報告済み&班長経由で監督にも伝達される内容であることを伝えた上で、その工事の人にも同じ内容を話した。

   ◇ ◇

 これは偶発的に共有フローに変更が生じたというだけのことだし、別に怒られたわけでもない。ただその後、班長との談話の中で「真面目すぎるなぁ」的なことは言われた。印象が落ちたわけでもないし、ダメな対応をしたわけではないが、ストレス行動の一種だったと受け止めた。報告自体は良かったが、行動の性質がわかっていなかったことは問題だと思った。警備は人のストレスに詳しくなければならない。

   ◇ ◇

 それからしばらくこの出来事を振り返っていた。この疑問の先に知るべきことがある予感がした。

 そして別の現場での誘導中にピンと来た。電柱工事の現場だったが、電柱に上がって行う作業への注意と、地上側の第三者誘導の注意の配分をどう分けるか考えていた際、自分がいつも「万が一」しか考えていなかったことに気がつけた。

 

 万が一、地上側を気にしていたばかりに、電柱の上で作業してるところからの落下物に気づけず、第三者に当たったらどうする

 万が一、上を気にしていたばかりに、歩きスマホの第三者を見落として、脚立にぶつかったらどうする

   ◇ ◇

 その気づきの瞬間、5年目になる警備経験のみならず、今までの職業経験で周囲との間に起きていたズレの1つがわかってしまった。私はいつも万が一を考えて判断して動いていたが、皆は違ったのだ。もっと起こりやすい「千が一、百が一、十が一」を気にしていたのだ。

 その気づきの後から仕事で使う注意力の負担がぐっと楽になった。そしてしばらくしてからふと思った。「発達障害はゼロヒャク思考というけど、自分は何に対しても10000(100×100)しかなくて、だから迷うこと多かったんだな」と。