「発達障害は障害だから治せない」は間違いである。
「発達障害」とはその状態において発症する症状群や、その観察を以って医師によりつけられる診断名の総称である。「魚」「動物」「植物」など、そのカテゴリをまとめて言い表す時の一単語にすぎないものだ。
それでも、魚という魚はいないが鯖や秋刀魚などの生物は存在するように、発達障害だって「症状」は存在する。すなわち症状が発達障害のことなのだから、その症状さえ治せれば「発達障害は治せた」と言っていいのである。医師が言及に気をつけるのは仕方ないとしても、一個人が日常生活の中でこれを気にする必要は全くない。
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私はアスペルガー障害の診断を受けているが、ケアレスミスもコミュ障も習得困難も治したし、治せた状態を維持して症状が再発しないように生活している。この言葉社会の時代において、発達障害の治療を達成した数少ない一人であると自負しているし、もしかしたら世界でただ一人だったとしても驚きはしない。
もう一度いうが、「発達障害は障害だから治せない」は間違いである。そう言っている人が、治し方を知らないだけである。