「人間の常態は寝ていること」という研究について、原文は英語が読めないので日本のニュースブログのまとめを流し読みしただけだが、所感を述べる。
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私は長年の発達障害考察を通して「人間の人格意識とは脳の依存的働きの副産物」だと考えた。人格とは依存症の一種であり、現代において人間の意識は〝言葉を要因とする依存症〟によって維持されている、ということ。
依存症は要因を増やすことである程度は思い通りに形成できるし、逆に要因を遠ざけることで治療することもできる。ここは、「人格は変えられる」「人格は消せる」ということが言いたい。
では「主人格」を維持してる要因を遠ざけて「治療」した場合、その人の意識や活動様式はどうなるのか?
恐らく行動選択の基準が信号レベルになって、睡眠の時間が増えるはず、というのが以前この研究ニュースを知った時に思ったことだった。
人間の活動理由の大部分は人格意識によるものなのだから、それを消すことによって活動する理由が「無くなる」あるいは「活動する時間が減る」、その状態に伴って「睡眠時間が増える」と推理するのは順当な帰結だと思う。