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ブログ開始日 2021年12月31日

当ブログの考察は当事者の体験に基づく内容です。ご了承の上でお読みください。

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言壁の棺 — 発達障害考察ブログ

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昔話47:【クイズ有り】特別学級の子のお面をてきとーにつくって怒られた話



 小5の時だったと思う。文化祭だったか何祭だったのかは忘れたが、クラス別に演劇をする時があって、その準備していた。うちのクラスは給食に出てくるみんなの大好物に扮した衣装を着てみんなで合唱するお芝居だった。

   ◇ ◇

 私は3人組のお米チームに割り当てられた。本番でやる役は自作したお米のお面を被り、ステージの左から右へ、歌いながら通過するというもの。やることは単純明快だったが、気になることあった。

 チームメンバーに一人、特別学級の生徒がいたのだ。以下Aくんとする。

   ◇ ◇

 Aくんはダウン症ほどではないが知能(だと思う)に障害があった。授業中じっと座っていられるし、言葉も大体は理解できていた(たぶん)が、簡単なコミュニケーションしかできなくて、建設的な会話は無理だった。じゃんけんはできた。たぶん鬼ごっことかくれんぼもできただろう。それでも、顔つき表情、何気ない仕草からでも何らかのハンディがあることは一眼でわかるレベルの障害児であった。ちなみに小太りで、目は細い吊り目で、ほっぺたは1日中真っ赤っか。

   ◇ ◇

 チームメイトの私とBくんはAくんの面倒を任された。といっても一緒になにかやるのは練習や本番の時くらいで、他の時間は個別にお面作りをしていた。

 そんでどういうわけか、Aくんのお面を私がつくることになった。私がつくった自分用のお面の出来がいいとか先生に褒められて、その話の流れで作ってあげてってことになったんだけど、今思えばうまく乗せられたんだと思う。

 

 お面作りは別に嫌じゃなかった。でも私はAくんのお面とてきとーに作った。

   ◇ ◇

 出来上がったお面をAくんに渡した翌日。私は先生に呼び出された。理由はAくんにつくったお面の出来が悪かったことだった。うまくできていないんじゃなくて、作りがいい加減であることは自分にも理解できていた。お米の表情も頭に留める輪っかのところも全部てきとーだった。

 

 ではここでクイズの時間です。

 私はなんてAくんのお面をいい加減につくったのでしょーか?

 

 

 答えは「Aくんのことを好きだと思われたくなかったから」でした!

 正解者に拍手ッ!

   ◇ ◇

 私は「恥ずかしい気持ち」になるのがすっごく嫌だった。例えば語尾に「〜ぜ」をつける男言葉は私にとって拷問だった。「カッコつけてる恥ずかしさ」がぞわぞわとした感触となって全身を這いずり回るのだ。

 給食の時間には校内放送のスピーカーから音楽の他に、子供向けの物語が放送されることがあり、その中の1つに子供が親に「いいぜ!」という台詞をいうやつがあった。私はその物語が心底嫌いだった。「いいぜ!」の場面にさしかかる時は、その台詞が聞こえてくる前にいつも耳を塞いでいた。

   ◇ ◇

 話を戻す。小学生の時って、「うわ〜、お前◯◯のこと好きなんや〜!」みたいな茶化しをする奴がいたと思うんだけど、私もそれを何度かやられたことがある。言われた時は発狂したくなるくらい恥ずかしい気持ちになった。あのぞわぞわした感触は私にとって恐怖でしかないのだ。

 Aくんのお面をつくる時も警戒した。もしちゃんとつくったら「お前Aのこと好きなんやー!」と言われてしまうかもしれない。だから私はてきとーにつくったのだ。

   ◇ ◇

 でも先生にてきとうにつくった理由を問い詰められた時、私はその心境がうまく言えなかった。まず言いにくい。次になんて説明すればいいのかわからない。説明文を考えているうちに問い詰めは終わった。「いい加減につくったらダメでしょう」的な注意を受けて、つくりなおすことでこの一件は終わった