御アクセスありがとうございます

ブログ開始日 2021年12月31日

当ブログの考察は当事者の体験に基づく内容です。ご了承の上でお読みください。

初めての方はこちら

はじめに/目次

 このウィンドウは画面内のどこかをタッチ/クリックすると閉じます。

言壁の棺 — 発達障害考察ブログ

Calm or fact. Choose either.

昔話40:中学生になってもガンダムのおもちゃでブンドドをしていた話



 小学生の時、家でやる遊びの1つにブンドドがあった。ブンドドとは女の子がやるお人形遊びの男の子バージョンのことで、使うのはロボットや戦闘機といったおもちゃやプラモデルである。(と説明しているが、実はこの記事を書くにあたってブンドドという用語を初めて知った)

   ◇ ◇

 私はSDガンダムのBB戦士を使った。武者ガンダムシリーズはたくさん持っていた。ガンダム陣営とザク陣営をつくり、架空の戦を想像しながらブンドドした。1日中遊ぶことだってできた。この遊びが好きだった。

 遊び終わったあとはガンダム用の飾り棚に並べた。ティッシュ箱で作った手作りの棚で、2段しかなかったが、ひな壇を目指して作ったものだ。一番強いお気に入りが上の段で、それ以外は下の段。武器を持たせてポーズをとって、とにかくカッコよく並べた。

   ◇ ◇

 中学生になったばかりの頃、同じ小学校から進学した知り合いを誘った。「友達」と書かないのは友達とは言えない距離間の相手だったからだ。以下Aくんとする。

 その子は私の親がやっていた創価学会の集まり場でたまに会って話す子だった。その子の親も創価の信者というわけだ。(ちなみに集まりのことは「会合」とか「座談会」と言う)

 

 その日の放課後にAくんを誘った理由は、記憶違いでなければ親の宗教のことで話がしたかったからだ。

   ◇ ◇

 私が中学に入学したのが1995年4月で、地下鉄サリン事件がこの前月に起きていた。私はサリン事件の報道を通して、自分の親がやっていることも宗教であることを理解した。同じことの言い換えになるが、それまでは宗教活動ということを理解していなかった。

 その事実が当時の私の中で言い知れぬ悩みとなっていた。悩みには違いないが、具体的にどう悩んでいるのかが自分でもわからない。だからなんでもいいからその話がしたかった。

   ◇ ◇

 朝の登校時だったと思う。下駄箱で見かけてそのまま誘った、と記憶している。今誘わないと気が変わってしまうかもしれない予感があったのだ。

 Aくんは遊びの誘いをすんなりと了承してくれた。小学生の頃にも一度誘ったが、その時は用事があるとかで断られた。その再現があるんじゃないかと不安だったが、ほっとした。

 遊ぶ場所は私の家を指定した。

   ◇ ◇

 その日の放課後、家には帰らずそのまま私の家に直行した。

 家で遊ぶといっても私に自室はない。一階が飲食店の店舗で2階が住居。その住居エリアは「台所(食卓スペースあり)」と「寝室(創価の仏壇が置いてある和室)」と「広めの和室」があり、その広めの和室の一角が私と弟の遊び場だった。

 

 そのスペースにカバンを置いて2人で座ったあと、私はとりあえずブンドドを始めた。

 ブンドドしながら話を始め方を考えた矢先、Aくんが言った。

 

「なにしとんの?」

 

 私はその言葉の直後にブンドドを止めて、ガンダムたちを片付けた。「あっ」「うん」「いや」みたいな困惑した相槌をした記憶もある。

 

 それからAくんと何をしたのかは覚えていない。宗教の相談もしていない。記憶違いでなければ、家でやることがなくて公園へ行って、Aくんは飽きたのか途中でてきとうな理由を行って帰ってしまった、ような記憶が微かに残っている。

   ◇ ◇

 1つだけ覚えていることがある。その出来事を最後に私はブンドドを止めたと言うこと。ガンダムたちはたしか全部弟にあげたはず。何も嫌になってないんだけど、もう自分がやる遊びじゃないんだってことは理解できた。