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ブログ開始日 2021年12月31日

当ブログの考察は当事者の体験に基づく内容です。ご了承の上でお読みください。

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言壁の棺 — 発達障害考察ブログ

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昔話22:図書館の返却ボックスにゴミを捨てていた話



 小2か小3の時だったと思う。当時の私は日曜日によく図書館へ行った。近所の図書館では無料でレーザーディスクの映画が観れたのと、少しだけ置いてある漫画が目当てだった。

   ◇ ◇

 だだだっと子供走りで町を駆け抜け、図書館へ着いた私はまず、いつものようにポケットから飴玉の空袋を取り出し、出入口に設置されている大きなゴミ箱にそれを投げ捨てた。

 その直後、自動ドアが開いてネームプレートをつけたおじさんが飛び出してきた。そして「コラ!」と怒鳴られた。私はビクッとして硬直した。何が起きたのか、あれこれ思う間もなくおじさんは言った。「そこはゴミ箱じゃない!」

   ◇ ◇

 私がずっとゴミ箱だと思っていた箱をよく見ると、透明ガラスの部分から本が積み重なっているのが見えた。利用したことはなかったが、本を返す箱だと直感的に理解した。そう理解できたのは、父の趣味の映画鑑賞に付き合ってよくレンタルビデオ屋に行っていたからだ。そこにもビデオ用の返却ボックスがあったから、これも本の返却ボックスであることがわかったのである。

   ◇ ◇

 私はすぐに「ごめんなさい」と謝った。私の様子を見て、本気でゴミ箱だと思い込んでいたことを察してくれたのか、おじさんは「もう捨てたらあかんよ」と笑顔で言った。私は「はい」と返事した。

   ◇ ◇

 私は親と図書館へ行った記憶がない。両親は夫婦共働きで、私が自分の足で動き回れるようになってからは基本的に単独行動だった。普通は親と一緒に行動してあれこれ教わるであろうことも知らないまま大きくなった。25歳になっても私はバスの乗り方も知らなかった。