第1—1章 発達障害という学問
ここまで、依存症・お酒の酔い覚め・カリギュラ効果という医療・心理の知識を用いて話を進めてきたが、専門用語に頼らず説明することは可能である。一単語に要約できない分それだけ文章は長くなるが。 もともと私の発達障害考察の中に、専門知識というものは…
発達障害の境遇を理解する上で欠かせない観点がある。それが「カリギュラ効果」である。 例えば「このスイッチを押してはいけない」と言われると、逆に押したくなる衝動が強まってしまう心理現象のことだ。 誰にでも起こる現象であり、これ自体は正常な脳の…
発達障害は依存症と言ったが、それは発生機序や障害の捉え方の話である。症状の性質について考える時は、「アルコールの酔い覚め」を参考にするとわかりやすい。 発達障害の症状は「お酒に酔ったまま活動した場合に起きてしまうこと」に相当する。と言っても…
発達障害を依存症と捉えることにより、当事者の状態や症状の性質、発症機序だけではなく、改善方法も考えやすくなる。これも依存症からの回復方法を参考にすればよい。 まず何よりも依存要因との関係を断つことが要である。アルコール依存なら酒をやめること…
私は長年の考察の末、発達障害の正体は依存症の類であると結論付けた。 依存症といえば、アルコール依存なら酒、ニコチン依存ならタバコ、ギャンブル依存ならギャンブルが要因となる。 では発達障害の依存要因とは何か。それは「言葉」である。言葉を読む、…