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ブログ開始日 2021年12月31日

当ブログの考察は当事者の体験に基づく内容です。ご了承の上でお読みください。

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言壁の棺 — 発達障害考察ブログ

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はじめに/目次

 

 


自己紹介と考察方針について

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 筆名、平極ルミ(ひょうごくるみ)と申します。2013年頃から発達障害の考察や改善法をネット上で発信しています。

 31歳の時にアスペルガー障害の診断を受け、現在は障害をオープンにした上で警備会社に勤めています。

 

【自己紹介】

 私は昭和58年の雪の日に生まれました。両親は共働きで、某宗教の信者でした。父は酒とギャンブル、啓発ビジネスが大好きな人。母はメンタルに問題を抱えていて、宗教への入信も父の勧めでした。そんな定型的ではない環境で育ちました。

 幼児期の頃から何らかの症状が目立っていたと思います。しかし当時はまだ発達障害のことが一般的に知られていなかったのと、両親が障害特徴だと認識できなかったせいか、普通の子として育てられました。

 小学生に上がると授業中徘徊やクラスメイトとのトラブル、年齢不相応な言動などの障害症状が目立ってきました。この頃から両親から「お前は知恵遅れか」と叱られる頻度が増えてきました。

 

   ◇ ◇

 

 中学生の頃のいじめ体験をきっかけに他の子との違いを重く受け止め、「自分は普通ではない、何かの障害者ではないのか」と考えるようになりました。それから「普通の人になること」が私も人生になりました。そのテーマに関わる問いや答えは、手探りのまま全て自分で決めるしかありませんでした。

 高校は人間関係トラブルをきっかけに中退。どれだけ普通の素行を意識してもできませんでした。中退後は家業の飲食店に就職しましたが、そこは新たな地獄でした。父母のいかれた人格、でたらめな経営、借金地獄。最終的に父は一家心中未遂をした末、自己破産をしました。

 店舗兼住宅だった住まいがなくなることに伴い、私は一人暮らしを始めました。やっと人生を普通の軌道に修正できると思ったのも束の間、私は仕事ができないばかりか、その当時勤めていた職場の異性のストーカーになってしまいました。

 自身のストーカー問題は病識を持てたことにより解決しました。それでも「二度とこんなことを繰り返してはいけない」と思い、精神科へ行って発達障害の診察を受けました。

 障害については、この時の診察では否定となりましたが、知能検査(WAIS-R)の結果、極端な偏りがあることがわかりました。

 医師は数値から推測できる困難を説明しました。その内容は自分の日常で起きていたことを概ね言い当てており、私は「人生に一区切りつけられた」と思うことができました。

 

   ◇ ◇

 

 その結果を聞いた後、私は放浪旅に出ることを決めました。もう普通の人の振りをしながら生きるのをやめることにしたのです。それでも、このまま生きたところでまた仕事ができなくなって追い詰められるのは目に見えていました。

 だから自分の脳の性質を変える為に、日常から離れて、毎日違うものを見て、新鮮な刺激をたくさん与えることにしたのです。直感でしたが、人生を変えるにはやるしかないと思いました。

 それから数ヶ月後、私はアパートを引き払い、思いつく限りのものだけを持って本当に放浪旅に出ました。

 その放浪旅の後、社会に戻った私は驚きました。本当に症状が改善されていたのです。ケアレスミスの頻度は激減し、コミュ障特徴も目立たなくなっていました。全然覚えられなかった仕事もなぜか教わった通りにできて、同僚と足並みを揃えて業務を進めることができるようになりました。

 それから改善できた要因を言語化することが、人生の新しい目標になりました。症状は再発と改善を繰り返しました。その状態が安定しない要因も、手探りのまま追求しなければなりませんでした。

 31歳の時にハローワークの人の勧めで発達障害の再診察を受け、アスペルガーの診断が下りました。ちょっとだけ生きやすくなりました。
 そして35歳の時、発達障害の発症機序から症状の改善法、改善後の予防対策までを言語化した考察記事が完成しました。

 

 放浪旅から10年が経っていました。

 

 39歳となった現在は、放浪旅中に出会った妻と二人で暮らしています。仕事は警備員で、会社には少々の配慮をお願いしています。

 発達障害の症状は改善できており、今は再発予防を意識した生活様式と、後遺症と向き合っていますが、障害のことはほぼ気にしなくていい日常を送っています。

 

【考察の方針】

 私の発達障害考察に関する方針は「症状を改善して普通の人のように生きること」です。「それは普通なのか」「普通の人でもやるのか」「普通との違いは」など、なにかと「普通」が基準になります。有象無象の一人として、周囲から特別な認識を持たれない人になることがゴールです。

 私の考察は、症状の改善願望が強くても、薬は使いたくない、変な訓練はしたくないなど、「普通の人がやりそうにないことはしたくない」という人とはすごく相性が良いです。また、改善法は当事者が一人でも実行可能であることを重視しているので、「大人の発達障害」の話、ということになります。

 

 大人の発達障害に挙げられる「ケアレスミス・コミュ障・習得困難」の改善法でしたら下記本にまとめました。レビューだけでもお読みください。向精神薬への誘導や、その場の凌ぎのライフハックなどは一切書かれておりません。

 

 症状の改善法よりも、他の当事者の境遇や考え方に興味がある、という人には下記本を推奨します。私が発達障害についてどのように考察してきたかを、その半生と共にまとめたものです。あぶり出し型脳やストーカーになった時のエピソードなども収録しています。

 

 今年から始めた新しい考察ブログ『言壁の棺』では、発達障害考察本1〜2巻の自説を根拠に、発達障害の正体を「言葉を要因とする依存症」とした考察を展開しています。症状の発症機序から、現代でもできる治療法の考察なども展開しています。

 


本ブログの内容について

 コンテンツの内容です

開いて読む

 

本編

 旧ブログ(発達障害考察ブログ HYOGOKURUMI.Scribble)では、自分自身の体験を根拠とした考察を自説として発信してきました。今回のブログでは、その過去の自説を根拠として、更に踏み込んだ考察を発信します。

 発達障害の研究は当事者考察にこそ意義があります。個人が求める現実は、社会的回答では決して得られないからです。このブログはその考察深度をより深め、後世に遺すことを目的とします。

 

有害活動問題

 ネットで関わってはいけない有害活動の対策知識を解説します。

 

昔話

 幼児期〜放浪旅を終えた頃(24歳頃)までのエピソードの中で、発達障害の症状が背景にあると思える昔話集です。発達障害のお子さんを持つご両親や、その症状が見られる10代〜20代の若者向けに書いています。

 

幕間

 上記以外の単発記事で本編候補の考察コラムっぽいもの。他、雑記など。

 

経過観察

 治療中の病気や試しにやっていることなど。

 

ピックアップ紹介

 私の考察に言及してくださった方のサイトから、ピックアップしてご紹介させていただきます。言及元は旧ブログも含みます。

 

プログラミング忘備録

 プログラミングやアプリ開発の勉強の話など。(環境:MacbookAir(M1)/Xcode/Homebrew + pyenv + pyhton/VisualStudioCode)

 


『言壁の棺』 目次

本編  第1部

まえがき

『こいつらを封じ込めるものが必要だ』
 そう思った時、壁だと思っていたものが途方もない棺であることに気がついた。
 私の発達障害考察はそれがただの輪郭であることを教えてくれた。
 平穏と現実は共存できない。どちらかを選ぶ必要がある。
 私は選択しながら生きていきたい。

第1章 発達障害という学問

 人とは何か。それは言葉である。あらゆる学問が示す解答はその事実を示している。人は神と同じで、言葉の中にしか存在できない。

第2章 現代の社会でもできる治療と予防と対策

 私とは何か。それは渚である。海と社会の境目で引いては寄せる波形の連鎖を、私たちは「自分」と認識している。

第3章 当事者の本当の境遇

 脳とは何か。それは海である。私の社会性を破壊する津波もそこからやってくる。ゆえに海は私ではない。津波は私ではない。

第4章 言壁の棺

 脳は他人である。それは人ではない。そいつらは私に成りすますことがある。他人には言葉の壁が、架け橋に見えている。

のうがき

 

本編 第2部 『海辺のあるきかた』

第1章 私の海辺(生誕〜放浪旅前)
第2章 私の海辺(放浪旅〜その後)
第3章 発達障害の水際対策
のうがき

 

本編 第3部 『黒い海』

第1章
  • 蝋燭の火を消せ

以下執筆中

 

 


有害活動問題


昔話

記事一覧を見る

 

昔話1:ご本尊様に祈ればなんでも治ると思っていた話

昔話2:中学生の頃、万引きにハマった末に捕まった話

昔話3:中学校に入学してすぐに別のクラスの女子に嫌われた話

昔話4:高校を中退したらニキビが治った話

昔話5:アニメキャラクターの口真似の話

昔話6:小学生の頃、クラスメイトの友達のカードダスを盗んだ話

昔話7:【クイズ有り】中学の時、卓球部に入部してすぐやめたくなった話

昔話8:体育の先生のアウトドアチェアを盗んだ話

昔話9:授業中徘徊のきっかけの話

昔話10:休日は片っ端から電話をかけて遊び相手を探した話 

昔話11:遊ぶ約束を断った女子にぶつかる嫌がらせをした話

昔話12:アルバイト先で煙草を盗んだのにケロっとしていた話

昔話13:太っている女子に「妊娠してんじゃねーか」と言って泣かせた話

昔話14:高校の時、機械部に入ったのに一度も参加しなかった話

昔話15:ブランコで遊んでいる子に隣のブランコをぶつけた話

昔話16:中学生の時、授業中にしんしんと泣いた話

昔話17:小学生の頃、友達のことを「様」付けで呼んでいた

昔話18:中学生の頃、服の襟に鼻くそつけてた話

昔話19:近く人がいるとおしっこがでない話

昔話20:教科書の文字が読めていないことに気がついた話

昔話21:嘘つき呼ばわりされたことをきっかけに人の真似ばかりするようになった話

昔話22:図書館の返却ボックスにゴミを捨てていた話

昔話23:人に心が読まれてると思った話1

昔話24:一人で上着が脱げなかった話

昔話25:自分は同性愛者ではないかと悩んだ話

昔話26:貧乏が嫌だった話 - 言壁の棺

昔話27:水溜まりに投げ捨てられたお菓子を食べた話

昔話28:なんにも調べないで「埋蔵金」とだけ言って授業を止めた話

昔話29:映画鑑賞を途中でやめるを繰り返して図書館の人を困らせた話

昔話30:【クイズ有り】家庭教師に教えてもらっている最中あくびをしまくった話

昔話31:掃除機の音がこわかった話

昔話32:三角定規の先端よりこわいものの話

昔話33:人に心が読まれていると思った話2

昔話34:「今日」がわからなくて日記が書けなかった話

昔話35:自分を怒る者が全て悪人に思えていた

昔話36:【クイズ有り】友達に誘われたあと勝手に別の友達を呼んで混ぜた話

昔話37:映画のDVDを買ったあと紛失し、近くにいたおじさんをボデイチェックした話

昔話38:時間割表が理解できなくて全教科分の教科書と道具を持って行った話

昔話39:友達の家に行くと学習机の引き出しを開けまくってた話

昔話40:中学生になってもガンダムのおもちゃでブンドドをしていた話

昔話41:入学式のあと教室へ向かう移動中に友達をつくろうとした話

昔話42:女子の顔面に唾を吐いた話

昔話43:勤め始めたばかりの職場で大泉洋の口真似をして注意された話

昔話44:コンクリートブロックに唾を吐いたことにより大喧嘩になった話7

昔話45:高校生になってもオウム返しが治らなかった話

昔話46:中学生の時まで続いたオノマトペがクラスメイトの注意一発で治った話

昔話47:【クイズ有り】特別学級の子のお面をてきとーにつくって怒られた話

昔話48:特別学級の生徒がいじめられているのを先生に垂れ込んだ話

昔話49:中学生の時、自分一人だけ大声で「ハイ!」と叫びながら挙手していた話

昔話50:中学生の時、クラスメイトの前でペンギンのように手をバタつかせた話

昔話51:高校の時、家出をした話

昔話52:初めて小説大賞に応募したその後の話

 

以下執筆中


幕間

記事一覧を見る

 

幕間1:当事者考察は専門家が指摘してこないからやっていられる

幕間2:「犯罪だろ!」という説教に怒りを覚える

幕間3:「言論の自由」は「飲酒の自由」くらい愚かな精神

幕間4:「人間の常態は寝ていること」という研究について思ったこと

幕間5:「発達障害は障害だから治せない」は間違いである

幕間6:発達障害の改善と民間療法の関係

幕間7:障害っていうより「経験と成長」の結果

幕間8:当事者コミュニティ。改善願望が強い人は参加しなくていい

幕間9:「心」に傷を負うと「必」になる

幕間10:発達障害改善をする上で最も重要なことは「今の自分」に付き合わないこと

幕間11:落ち着かない系の発達障害者は無自覚痴漢に注意

幕間12:自立と自律について。「メンテナンス」の重要性

幕間13:症状として認識しない風潮

幕間14:電話応対業務は有資格業務にするべき

幕間15:発達障害のスペースが地獄すぎる

幕間16:香川県のゲーム規制条例を聞いた時にウギョッと思った話

幕間17:「発達障害はゼロヒャク思考」って言うけど

幕間18:何もせず−3kg減。「スタンディングデスク」と「ウォーキングステッパー」の最強コンボ

幕間19:ネットアドバイスにおける「無責任」ってなんだろう

幕間20:「教育」には「教えるを育む」という効果もあるはずなのに

幕間21:発達障害改善の条件は人権と社会通念の影に隠されている

幕間22:聴覚情報処理障害(APD)自覚者にはたぶん「あぶり出し型脳」の人が混ざっている

幕間23:「本を焼く? 人を焼く? それとも」

幕間24:「発達障害は治せない」とは?

幕間25:向精神薬は津波を引かせるだけ?

幕間26:「正しい」は誰かの我慢の上に成り立っている

幕間27:第三者が決めること・自分が決めること

幕間28:発達障害は二次障害?

幕間29:エビデンスを基準にすることは人生に制限をつけること

幕間30:負荷テストの重要性

幕間31:発達障害者には童顔が多いという話

幕間32:人生とは自伝の中にしか存在しない

幕間33:生きづらいコレクターの罪

幕間34:ちゃんとした立札の前に自分の立札を立てて見た人に感謝を要求するやつ

幕間35:ミスマッチを避ける=営利活動に反する

幕間36:「思う」と「考える」は違う

幕間37:平穏と現実

幕間38:話の外堀ばかり聞く人

幕間39:コミュニケーション+病まないコツ。相手が返事をしなくてもいい言葉を狙え

幕間40:信者が教祖を生む

幕間41:「ドラえもん」から考える発達障害児の人格形成

幕間43:「大怪獣のあとしまつ」を見て思ったこと

幕間44:音痴の治し方?

幕間45:スタンディングデスクにしてか執筆スタミナが上がった

幕間46:togetterへのセルフ転載はどこまでありか

幕間47:仕事に持っていく荷物を減らすことに成功した 

幕間48:カクヨムやめた理由

幕間50:活動力が「体力」ではなく依存性になっている時に起きること

幕間51:発達ライフハックの流行が及ぼす当事者への影響

幕間52:「嘘」という言葉の使われ方でモヤモヤすること

幕間53:ADHDとASDの違い。上戸の違い?

幕間54:Amazonにレビューを削除してもらった(消して→残します→おかしいやろ→消します)

幕間55:頭の良さとは

幕間56:「神様のいる家で育ちました」の連載終了の話を読んで思ったこと

幕間57:動物の鳴き声を文字認識できるのは絶対音感なの?

幕間58:最近やっと「ミネストローネ」って言えるようになった

幕間59:タコピーのやつ読んだ

幕間60:私はマルチタスクができないと思っていたけど

幕間61:低レビューについて思うこと

幕間62:メサイアコンプレックス被害について思うこと

幕間63:ハローワーク行ってきた

幕間64:やっぱり転職することになった

幕間65:失業保険申請と住宅確保給付金の話

幕間66:下着泥棒にあったけど被害届が出せなかった

幕間67:勉強によって獲得できるものは優しさだと思う

幕間68:求職活動 今後の動きまとめ

幕間69:転職活動の為に論文風の自己アピール用資料の作成に挑戦「勝つための論文の書き方」(著:鹿島 茂)

幕間70:自己アピール用論文ができた

幕間71:発達障害には一次障害だけではなく三次障害もある

幕間72:ハロワで発達障害雇用トータルサポーターの相談受けてきた 

幕間73:就職困難者って?

幕間74:映画館で妻が気絶した。

幕間75:給付制限のカウントって「離職日」じゃなくて「受給手続き日」からじゃねーか💢

幕間76:ようやく進展。住宅確保給付金は保留。失業手当の給付制限はたぶん無し。

幕間77:昔のエロと今のエロの違い——主人公が罰を受けるか受けないか

幕間78:離職票届いた

幕間79:自己アピール用の名刺をつくってみた

 幕間80:給付制限のカウント開始のタイミングについて(注意喚起)

幕間81:1983年生まれから見た「シン・ウルトラマン」感想

 

以下執筆中


経過観察


プログラミング備忘録


アンケート


ピックアップ紹介


お断り

・当ブログの考察内容は全て医療資格を有していない当事者の体験に基づく考察です。ご了承の上でお読みください。

・当ブログにおける「発達障害」とは、過度なケアレスミス、偏向的なコミュニケーション、簡単な仕事も覚えられない習得困難といった『大人の発達障害』のことです。

・当ブログでは発達障害の改善法を紹介していますが、何らかの事情で診断が得られていないグレーゾーン当事者を読者対象にしている背景があり、医者にかからないことを推奨する意図は一切ありません。

・当ブログでは考察の基盤として拙著『発達障害考察本』を活用します。本ブログの前身にあたる『発達障害考察ブログ HYOGOKURUMI.Scribble』の主要な考察記事をまとめて収録したものです。

コメントは承認制です。記事の内容や発達障害の考察に関係しないコメントは非承認とする場合があります。悪しからずご了承ください。

・当ブログは「症状を改善して発達障害と向き合う時間を減らしてほしい」という方針により、読者登録ボタンとSNSボタンは設置しておりません。あしからずご了承ください。

 

 

幕間81:1983年生まれから見た「シン・ウルトラマン」感想

 観たよ、シン・ウルトラマン。周囲の熱狂ほどの感動はないけど、少なくとも大怪獣のあとしまつで受けたダメージは癒してくれたよ。「二度と邦画に映画代は出さない」と心に誓うくらいには重症だったけどなんとか生きながらえたよ。ありがとうウルトラマン

 私は1983年生まれだから、ちょうど昭和ウルトラ兄弟シリーズの放映が終わったあとの世代。私にとってウルトラマンって「昔の作品」で、自分の世代のものと思えるのは「ウルトラマンキッズ」。だからウルトラマン=幼児向け作品、っていう印象が強いんだ。

 後にウルトラマンが幼児向けだけではなく、若者や大人も虜にしてきた作品であることを知ったけど、縁がなくてほとんど観なかった。ウルトラマンタロウを親父のお供で行ったレンタルビデオ屋で借りて少し観ていたくらい。頭のツノが好きだったんだけど、当時は1話2話3話……という物語の話数の概念がなくて、パッケージを見て気に入った巻を親父のところに持っていって、再生しても早送りしてタロウと怪獣と戦うシーンだけ見ていた。タイトル忘れたけどウルトラ兄弟が集結して太郎が全身からスペシウム光線出すやつはお気に入りで何度も借りてみたな。

 それでも当時は戦隊モノの方が好きだった。ロボットの方がカッコよかった。結局、ウルトラマンを好きになれるかどうかは、あのウルトラマンの姿、造形が好きになれるかどうかが左右すると思う。正直言うと、私はぜんぜんいいと思えないんだ。あの卵型の目?の中にある黒い点がいつも気になる。最初は胡麻かと思ったよ。一応だけど、眼球だよね? いつも下の方見てるよね? 猪木みたいな形の口も気になる。開くの? ご飯はどうやって食べるの。

 そういう子供の時の私の疑問を押し流してくれたのがコロコロで連載していた「ウルトラ怪獣かっとびランド」だった。全巻揃えるくらいには好きだったよ。あれこそ私の中のウルトラマンだった。「実写版」のウルトラマンはなんか違うって感じの方が強い。

 

 今回のシン・ウルトラマン庵野ワールドは控えめだったよね。監督が樋口さんだったからかな? 樋口さんは「日本沈没」の映画でがっかりした時の心の溝がまだ埋まってないんだけど、今回に限っては樋口さんでよかったと思っている。庵野ワールド全開のウルトラマンも見てみたかったけど、それよりも今作は「特撮感」を出すことが大事なはず。そこは樋口監督でしょう。だからこそ最後の決戦のCG臭はきつかった。あれをミニチュアとかなんとかトロニクスとか模型とかでやってほしかったなぁ。私はもう「インターステラー」で模型撮影の凄さを知ってしまっているからね。そこまでの特撮には何の不満もない。むしろ特撮の表現力とCGの技術が良すぎたのか、普通に「現地の実写映像」だと脳が認識していたので逆に何も感じなかったよ。それは良い意味での新感覚だったね。あとからわかるその凄さ。

 原作のウルトラマンを知っていれば色々発見があったんだろうけど、自分はそのへん想像するしかなかった。そのせいか映画自体への満足感は確かにあるんだけど、ウルトラマン作品を楽しんだという感情だけがぽっかり抜けている。これが良いことなのか悪いことなのかはわからない。落ち着いたらもう一度観てみたいと思う。